silve shining
 最近、この事ばかり考える。

『葉月…前のお父さんの事は…っ、もう忘れなさい。』

 そんな母の言葉を思い出す。

 無意識に私は、母の形見の指輪がついたネックレスを握り締める。

「葉月…?どうかしたの?」

 急に黙りこんだ私に、麗奈がそう聞いてきた。

「いや…なんでもないよ。」

「そう?…その、別に無理して話そうとしなくても良いのよ?」

「ううん。大丈夫。考え事してただけだから。」

「そう。分かったわ。」

「じゃあ、続きを話すね。」


 
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