silve shining
 そして、最後の霊力には誰もが倒れた。

 そして、その時、これが藤咲の霊力だと直感した。

 目覚めると、すぐに講堂を去って行き、人ごみの中へ消えてしまった藤咲をずっと悠斗と探し回った。

 何故か、夢中で追いかけていた。

 藤咲を見つけ、名前を呼ぶと、俺は自分でも分からない言動をしていた。

「お前に勝負を挑む。明日、昼休みに体育館でやろう。」

 
 だけど、その時思った。

 俺は、強くなるために、コイツに勝負を挑んだんだ、と。

 俺の霊力と藤咲の霊力の差はきっと歴然だろう。

 それでも、俺は藤咲の本気を見て、徹底的にその技を盗んでやる。

 そう思った。
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