silve shining
ーそんな中、この2人の戦いを見守るものが1人。

 全身黒の衣服に身を纏ったとある男が、そこに立っていた。

「藤咲葉月…。フッ中々面白い奴だ。」

 男は、そう言って笑う。


 逆光になり、今は男の姿は誰にも見えない。

 それに、今はこの男に見向く者も誰もいないだろう。

 熱気で沸き立つ体育館を、屋上から冷めた目で眺める男。

 そして、葉月の姿を目に映すと、ニヤリと笑う。

「ようやく貴様に会える……。華月…お前の娘は中々腕が立つようだ。だが、今はまだその時では無いようだな。」

 華月(カヅキ)……。

 誰かに語りかけるように言い、男は闇の中へと姿を消した。
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