不機嫌な彼のカミナリ注意報
 コンロに炭を積むのを目にする機会なんてあまりないから、私は珍しくて思わず大脇さんの隣でその作業をじっと見ていた。
 でも、炭の大きさを選んでいたり、積み方をやり直したりしているのを見て、ふと疑問が沸いたのだ。
 もっとガサっと炭を大雑把にまとめて置いて火をつければいいのではないか、と。
 もちろん、素人考えなのだけれど。

「空気の通り道を作ってやらなきゃ燃えてくれないんだよ。燃えないっていうか、火が途中で消えちまうんだ。うまく隙間を作るように組んでやらないとね」

「なるほど。勉強になります!」

 ふぅ~ん……そういうものなのか。
 大脇さんが少しずつ隙間を作りつつ炭を置いていってる意味が、ようやくわかった。

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