不機嫌な彼のカミナリ注意報
「大脇くん! 助けて! こっち、火が消えちゃいそうなの!」

 肉のコンロのほうから大脇さんにヘルプを求める声が聞こえた。
 見ると、困った顔をした瀬戸さんが大脇さんを手招きしている。

「あー、えっと……緒川、悪いけど、あとはやっといてくれるか?」

「えぇ?! 私がですか?」

「ダメそうならまた呼んでくれ」

 イタズラっ子のように、ニっと笑って大脇さんが肉のコンロのヘルプへ向かう。

 いや……いやいやいや。参ったな。
 さっきちょっと見ていたくらいで、私に出来るわけがない。




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