不機嫌な彼のカミナリ注意報
 ひとりでなにをドキドキしているのかと、ホッと力を抜いた瞬間、今度はやさしく風見さんが私の額に触れる。

「熱はだいぶ下がったな」

 でも……今のその行為でまた上がりそうです。

「お前、腹減らないか?」

「……え?」

「昨日、あれからずっとなにも食ってないんだろ?」

「はい。……そう言われると、お腹がすいてきました。というか、厳密に言うとなにか飲みたいほうが先ですけど」

 途中で起きることなくずっと眠っていた私は、昨日の夕方、風見さんに飲めと言われて薬と栄養ドリンクを胃に流し込んだのが最後だ。

 発熱してたせいもあり、見事に今は喉がカラカラになっている。




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