不機嫌な彼のカミナリ注意報
 どうして私が今、こんな恐ろしいチームリーダーふたり相手にここにいる羽目になってるのか、まったく意味がわからない。
 考えれば考えるほど頭痛がしてきそうだ。

「瀬戸、お前のその魔女みたいな不気味な笑いに緒川がビビってるだろ」

 呆れた表情を浮かべ、風見さんが持っていたジョッキを机にドンと置いた。
 ま、魔女……それはすごく的確な表現だ。

「緒川、ビビる必要はない。瀬戸は自分のチームにお前が欲しくて交渉してきたが、俺は反対している。その話で揉めてるだけだ。コイツが諦めないから話は平行線だがな」

 バーベキューの帰りの車内で、ふたりが雑談のようにそんな話をしていたのを思い出した。
 あのことで、こんなに険悪になるほど揉めているの?


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