不機嫌な彼のカミナリ注意報
 バーベキューで熱を出して休ませたのが同じ週の月曜で、それから四日経った金曜にあの飲み会だった。
 もしかして体が治りきっていなかったのか?

 アイツのことだからそれを俺に言わないだけで、今もどこか体がつらいのかもしれない。
 それとなく聞いてみたほうがいいだろう。

 そう思っていたが、しばらく経っても緒川が資料室から戻ってきていないことに気がついた。

 ふざけるなよ。アイツはまたこうして俺に心配させる。


「遅すぎだろう」

 資料室でひとりで倒れでもしていたら……
 そう考えると、イライラしたりモヤモヤとした気持ちでいっぱいになる。

「なんで俺は……」

 つぶやくように独り言を言い、資料室に足を向けた。

< 287 / 303 >

この作品をシェア

pagetop