不機嫌な彼のカミナリ注意報
「『私はあなたなんて全くタイプじゃありません。王子様みたいな人がタイプなんで、間違っても自惚れないでください!』
って、言ってやればよかったのに!」
……そんなにはっきりと、言えるわけないでしょ。
風見さんは年上の先輩で、チームリーダーで上司なのだから。
「ですよね。寧々さんには王子様がいますもんね~」
「えへへ」
也実ちゃんにそう言われ、私はスマホを操作してデレデレとその人物を眺めた。
「カッコイイですよね~、彼」
「でしょ? 私はこの角度からの彼の顔が一番好きなの」
ニヤニヤしながらスマホを也実ちゃんに見せると、笑顔でウンウンとうなずいてくれた。
って、言ってやればよかったのに!」
……そんなにはっきりと、言えるわけないでしょ。
風見さんは年上の先輩で、チームリーダーで上司なのだから。
「ですよね。寧々さんには王子様がいますもんね~」
「えへへ」
也実ちゃんにそう言われ、私はスマホを操作してデレデレとその人物を眺めた。
「カッコイイですよね~、彼」
「でしょ? 私はこの角度からの彼の顔が一番好きなの」
ニヤニヤしながらスマホを也実ちゃんに見せると、笑顔でウンウンとうなずいてくれた。