初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら
「あ!」
成が指をさし、色羽とあたしも夜空に視線を向ける。
「見た?」
あたしは興奮して何度も頷く。
「あ、まただ。あっちも!」
色羽も空に指を差す。
流れ星。
「すっげ!2コも見れた。あ!また!」
願い事をするのも忘れて、夜空の流れ星を見つけるのに必死だった。
「やばーいっ!流れ星だーっ!」
あたしは興奮して大きな声で叫ぶ。
「あ!またきた!」
色羽もいつもよりテンション高め。
「やべぇ。俺なんか泣きそう……」
成の言葉に微笑むあたしたち。
3人で見る景色。
いままで生きてきて数え切れないくらいあるけど。
これからも、きっと。
たくさんの景色を見て。
いつか懐かしんで、あんなことあったね……とか。
そんなふうに思い出話を3人でしたいね。