美狐はベッドの上で愛をささやく

*・゚★。・*ライバル宣言!? 気づいた恋心。*




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その日から、朝方から日中にかけては紅さんと――。


夜19時くらいから、紅(クレナイ)さんが帰宅する深夜3時くらいまでは生成(キナリ)さんと真赭(マスホ)さんが――。

わたしの傍にいてくれるようになった。



たかがわたしなんかのために、そこまでしてもらうのはとても申し訳ない。

だから、ありがとうの気持ちを込めて、わたしは来てくれたふたりのために夕ご飯を――。

そして、家に戻った紅さんに朝ご飯を作るのがわたしの日課になった。


年齢が近い真赭さんとは仲良くなったと自分でも思う。


わたしがご飯を作っている時は、自分も見習わなきゃとそう言って、手伝ってくれたりする。


そして彼女は、テストの点数のこととか、友達のこととか、学校であった他愛もない出来事を面白おかしく話してくれる。

真赭さんはすごい。

とても可愛いのに、少しもそれを鼻にかけることがない。

しかも、霊体に悩まされているわたしを助けてくれるんだもん……。


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