ナイト!




「なぁ…ーー」



カタンと、音がなる。


テーブルに腰掛けて、あたしの顎をグイッと上にあげる。



「なぁ、なんか言えよ」



至近距離で見つめてくる、漆黒の瞳。



…怒ってる。

南雲くんは、怒ってる。



「さ、避けてない…」

「嘘つけ」

「ほ、ほんとよ…」



むり、顔が近すぎる。


こんなに顔が近いと、余計意識しちゃうじゃん…。




「…ふざけるな」

「んっ…」



塞がれた唇。


唇と、唇が重なり合う。



「なぐっ…」

「ちょっと黙って」

「……んっ……!」



触れ合うだけではなく、深く、深く、繋がっていく。

これじゃあ、南雲くんのこと以外、考えられないじゃない。




「これで、終わりだと思うなよ」



南雲くんの唇が、頬、そして首元へと移っていく。




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