ナイト!
「小耳に挟んだということは、この状況がどういうことかわかるだろう?早くこの小娘たちを!」
「すいません、赤崎様。私のご一存では決めることができませんので…」
「じゃあもっと上のやつはいるのか!?」
ついにテーブルを叩き、一人で憤怒している赤崎の社長。
それをモノともしない、ここの総支配人。
「ーー赤崎様、当ホテルのご利用ありがとうございます。先日はVIPルームでのご利用でしたがいかがでしたでしょうか?」
「…………は?」
「申し遅れました、わたくし…」
ーーー凛ちゃんが軽く右へ差し出した手に後ろから何かが渡される
「東京ロイヤル・イーストホテルオーナー、東雲 凛と申します」