ナイト!




何秒だったかはわからないけど、それがキスと理解するのに、そうそう時間はかからなかった。



「ごちそうさま」

「……なっ、」




なにするのーーー!?!?




「ちょ、っと、」

「俺とキスしたら人望変わるかもなんでしょ?」

「そんなの、冗談に決まってるじゃない!」


「それはどうかな。案外本当に変わることもありえる」

「か、かっ、帰るっ!!」




信じられない!

ありえない!

明らかに冗談だったのに!!


あたしのファーストキス!!!



よりにもよって、南雲の人間に!!




「〜〜〜〜……」



悔しい。


悔しい。



絶対、あってはいけないことなのに。




いとも簡単に、唇を奪われるなんて…!





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