さくらへようこそ
「酒屋、お前その新人ちゃんを見たんだって?

どんな感じの子だったんだい?」

レコード店が星野に聞いた。

「どんな感じ…うーん、一言で言うなら“大和撫子(ヤマトナデシコ)”ですかね?

腰まである黒髪が特徴的な女の子でした」

星野がこの前見たノゾミの印象を説明した。

「へえ、大和撫子か。

かわいい系?

キレイ系?

芸能人で言うと、誰似なの?」

不動産屋が星野に問いつめてきた。

「ちょっ、ちょっと近いですよ…。

どちらかと言うと、キレイ系ですかね?」

星野が助けを求めるように美桜に聞いた。
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