さくらへようこそ
「まあ、そうかしらねえ…」

美桜は首を縦に振って答えた。

「どちらにせよ、あの2人にはもったいなさすぎるな。

大卒でキレイ系の大和撫子なんだろ?

もったいねーなー、何であいつらの元へ行っちまったんだー?」

クーッと、工場長が泣きマネをした。

「自分でハードルをあげるだけあげて、後でショックを受けるタイプなんでしょうね」

星野がコソッと美桜に耳打ちをした。

「そうですね」

美桜もコソッと星野に耳打ちをした。

再びドアのベルが鳴ったのと同時に、
「こんばんわー」

麻子と朔太郎が店の中に入ってきた。
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