また、キミに逢えたなら。
お兄ちゃんも私もそんなお父さんに呆れ顔だけど、お母さんだけはいつも嬉しそうに笑ってる。
なんだかんだで仲が良いんだ、うちの両親。
「ほら、買って来たぞ」
スッと目の前に差し出されたビニール袋。
「わ、ありがとう」
お父さんの手から袋を受け取る。
意外とずっしり重くてビックリした。
こんなに頼んでないんだけどな。
そんな風に思いながら中を覗くと、ファッション誌が数冊と夏のレジャー本が数冊。
さらにはプリンやらケーキやら、コンビニスイーツがたくさん入っていた。
「あなたったら莉乃に甘いんだから」
お母さんも中を覗き込んで苦笑いを浮かべている。