また、キミに逢えたなら。


“今”伝えなきゃいけない気がした。



後悔しない生き方をするって決めたから。



「莉乃?」



机に座って日記を書いていると、部屋のドアがノックされた。



「ご飯よ。直哉と美緒ちゃんも来てるから、早くおりてらっしゃい」



「……わかった」



ノートを閉じて、小さく返事をする。



食欲なんて全然わかない。


だけど一人でいると、どうしようもない寂しさに押し潰されそうだった。


誰かといる方が気が紛れる。



最近泣いてばかりいるせいか体が重い。


緊張の糸がピンと張り詰めて、夜も熟睡出来ない日が続いていた。



ゆっくり階段を下りてリビングの前まで来ると、中から談笑する声が聞こえてなんだか腹立たしかった。



私は


こんなに辛いのに……っ。


目に涙が浮かぶのを必死に抑える。


わかってる。


これはただの八つ当たり。


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