被害妄想ダーリン
酔い止めを飲んで落ち着いた修司くん。
「は!
もしや車酔いじゃなくて宇宙人の仕業か!?」
…どゆこと?
「きっと知らぬ間に体に何か埋め込まれたんだ!」
埋め込まれたものが
被害妄想であることを願います…。
「恐ろしいぃぃ!!」
………。
「修司にいちゃん。
車酔いしたなら、椿みたいに寝ればいいんだよ。」
大和くんが指さす方では、
ハゲ天使が気持ちよさそうに眠っている。
「大和!
これは宇宙人の仕業だから寝ても治らないんだよ!」
…何を根拠に。
「うう~ん…
宇宙人……ぐー。」
ハゲ天使の寝言。
「は!
まさか椿まで!?」
………。
「…真知子。
修司にいちゃんほっといてトランプやる?」
「…うん。」
一人で騒いでる修司くんをほっといて、
私は大和くんとババヌキをした。