被害妄想ダーリン
「森川くん!次はどんな曲を歌おうか!?」


叔父さんは張り切ってもう10曲程歌っている。
慎一さんもしぶしぶ付き合っている。



「叔父さああああんっ
由紀ぴょんも歌いたーいっ」



ケツ子がケツをプリプリしてやってきた。




「は!そうだった!
ここに宇宙人がいるんだった!!」



修司くんはケツ子を見て言う。



「修司くん…失礼だよ」



そう言いつつも、
『まあ分からんでもないが』
と思ってしまった。


ケツ子のあのケツの振りようは人間だとは思えない。



私も大概失礼か…。



「あー!由紀ちゃん、ずるいー!!
私も一緒に歌うー!!」



チヨちゃんは慎一さんの左腕にしっかりしがみついていたケツ子に抵抗するべく、
右腕にしがみついた。



「は!
二人の宇宙人に慎一さんが捕らえられた!」



おいおい。
ケツ子はともかくチヨちゃんも宇宙人かよ。



「千代子のあのでか乳は宇宙人っぽいと思ってたんだ!」



この状況からすれば、
慎一さんが囚われた宇宙人ぽい気がするんだけど…。
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