隣の王子の裏の顔

｢｢｢きゃーーーー!!!｣｣｣

何人かの女子の悲鳴がし、その方に目を向けると女子の人だかりが。

････････････あいつだ。

｢｢｢月島君、おはよう!!!｣｣｣

｢おはようございます、みなさん。｣

そう奴が笑顔で答えると目をハートにしてもう一度悲鳴をあげる女子たち。

あいつの名前は月島侑輝（つきしまゆうき）。

｢今日も王子様スマイルだね〜月島君。｣

｢どこが王子様よ。
胡散臭いだけじゃない。｣

私はあいつが苦手。
そこそこのお金持ち、容姿端麗、成績もよく性格もいい。
胡散臭いったらありゃしない。
極めつけはあの笑顔。
目が笑ってないんだけど。
そんなやつと苗字が一緒だなんて...。

｢も〜愛梨ってば、それ聞き飽きたよ〜。
この学校の王子様だよ?｣

｢私も言い飽きたし聞き飽きたわ。｣

私がそう言うとヒメは苦笑いを浮かべ話を変えクラスへ向かう。