強引上司のターゲット
なんと、歯ブラシまで用意されていたおかげで快適に眠る準備が出来た。


よく考えると笑っちゃうなぁ〜と思う。
“あたしの為に用意した”って言葉は多分本当なんだろう。

普通なら準備良すぎて引くところなんだろうけど、どうもそんな気にならない。

惚れた弱みだけじゃない。

多分課長は、あたしがまた困ったときに、いつでも話を聞いてくれるつもりだったんじゃないかな、なんて思うんだ。

なんて、プラス思考過ぎかな?


課長の心理を分析してるうちに落ち着いた気持ちは、同じベッドで寝るつもりだったと知っても動揺しなかった。


「っふふふ!」と笑えば「なんだよ?」と言う課長の隣で、久し振りの心地を噛み締める。





「手…!」


「???」






「手、だけは、いいだろ…」


そう言って課長はあたしの手を握った。





手を繋いだまま、心から安心して眠りにつく……
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