強引上司のターゲット
石段に座って海を眺めると、さっきまでのハイなテンションは何処へやら、すっかり落ち着いてしまう。


それでも、海の力は偉大だ!なんて痛いことを考えてしまうことも、こんな小っ恥ずかしいシチュエーションさえも気にならないほど、課長との会話は弾んだ。



課長がアメリカに引っ越してからのこと。
あたしがあの町を出てからのこと。



課長のことは何でも知りたいし、あたしのことだって知ってほしい。



そして…課長があたしをどう思っているのか、知りたいと思う。



穏やかな海を眺めて他愛もない話をしながらも、頭の中はそんなことが浮かんでは消え、消えては浮かんで。


「さっ、冷える前に帰ろ」


そう言って立ち上がった課長は、あたしの手を取って歩き出す。



そして、マンションの下であたしを降ろすと、「また月曜日」と言って、ほんの一瞬…かすめるようなキスをした。


課長とあたしの関係については…
何も触れないまま。
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