強引上司のターゲット
うっ、うぅぅぅ!!!
好きな人にヘルメットを被せてもらって、後ろに乗せてもらう。
自分の腕はもちろん、大好きな人にしっかりと捕まる。
うーーー!!!
なんて!なんて!!
課長の後ろで感激しまくるあたしの顔はニヤニヤが止まらない。
いつかこんなこと、してみたいと思ってた。それがまさか、今日叶うとは!
バイクの後ろに乗せてもらえたことでウキウキだったあたしは行き先が何処かなんて気にかけることもなく、気付けば1時間後、数年ぶりに見た景色に圧倒された。
「うわー!海なんて何年振りかな〜!」
はしゃぐあたしをバイクから降ろすと、ヘルメットの紐を解いてくれる課長の顔が安心したように微笑んでいる。
こういう時の、光くんを思わせる顔が、すごく好きだなぁ、と思う。
あたしの知ってる課長を見るのは、やっぱり嬉しい。
ふと絡む視線も素直に受け止められるし、あたしもそれに応えることができるんだ。