強引上司のターゲット
カビ一つないピカピカで清潔なお風呂には、グリーンの浴槽にたっぷりのお湯がある。蓋が開いていて自動運転で保温してあるところからして、あたしのためにお湯を溜めてくれたんだろう。

湯船に入るとやっぱり落ち着く。
水面をチャパチャパと弾きながら、考えてしまうのはやっぱり、課長のこと。


こういう優しさはあるんだよねぇ?
なんか知らないけど、時々妙に優しいよねぇ?
だからあたしがキュンキュンしちゃうんだよねぇ?

ん……?

キュンキュン…?

ってだからっ…相手は課長なんだってば。強引でドSなんだってば!


あたし、おかしいでしょ。
自分でも呆れるよ。
だってあたし、昨日まで元彼を思って泣いてた。
課長のこと、チャラくてやだって思ってた。
それなのに…。


ふぅ〜〜っと大きく息を吐きながらお風呂を出ると、前の棚にバスタオルとスウェットが用意されていた。


え。ここ、入ったの?


幸い下着はバックに入れておいたから目に付くこともなかったと思うけど、いくらなんでもー!
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