強引上司のターゲット


「一時に迎えに行くって…。ホント強引!」


あたしの部屋の時計の針は、既に十二時半を過ぎている。


あの会議室での出来事の後
「週末空けといて」とだけ言って、課長は出張に行ってしまった。

早退してもいいと言われたけど、正直そこまでじゃなかったのは、やっぱり課長がフォローしてくれたからだと思う。


んーでも未だにわからない!


今日、これから会うのは、
課長なのか?
光くんなのか?


そんなことをごにょごにょ考えながらグロスを塗っているあたしは、恥ずかしながら準備万端だ。


週末空けといてと言われたけど、何時なのか、そもそも土曜なのか日曜なのか?。

聞きそびれたと思っても連絡先を知らなかったから、結局土曜の今日、朝八時からこの状態。
そして今さっきあった見知らぬ番号からの着信が課長だったわけだけど、あたしの連絡先を知ってるならもっと早く連絡して欲しかった。

まったく…!
女子には準備があるんだから!

…ん?
いやいやいや!
あたし全然!全然ワクワクとかしてませんから!
< 53 / 111 >

この作品をシェア

pagetop