強引上司のターゲット
“俺なんかいなくても、本当に大丈夫なんだよな”





課長に言われた言葉が頭の中で何度もリフレインする。





『ってゆうか、初めから…か』


「え?…今、なんて…?」


消え入りそうな課長の声を一言だって聞き逃したくなくて、あたしは必死で聞き返した。





『初めから押し付けてたんだよ。俺が勝手に“守る”だなんて言ってただけだ。』





ただひたすらに痛い胸を押さえながら、悲しい以外の感情がわからなかった。
なんで…急にそんなこと…?

頭に浮かぶのは、なんで?ばかり。
なんで。なんで。




『今まで勝手に突っ走ってごめん。これからはちゃんと、“課長”になるよ。』




そして最後に『悪かったな!』と明るく言った課長は、じゃあと電話を切った。




思考停止した頭と追いつかない気持ち。

耳から聞こえるツーという音だけが現実のようだった。
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