呪いのテディーボーイ
[ん?どうした?]
裕太は一生懸命なにかを思い出そうとしているようだった。
[分かんないんだ。いや、分かっていたはずなんだ。]
[どういう意味だ?]
[さっきまで覚えていたんだけど....]
[忘れたってこと?]
[うん。]
裕太も不思議そうだった。
でも僕はただの物忘れだろうと気にとめなかった。
今日はもう遅い。
明日から作戦スタートだ。
今日も二人並びながら一緒に帰った。
明日の放課後、一緒に図書室で資料を探すことを決めた。