確信犯
耳鳴りがして。
カラダが、脳髄が呼応する。
――もっと乱れて
もっと、応えて
私を欲してくれるような瞳に。
孕んだ熱が引かなくて。
疼き続ける。
毒気を浴びたように。
もう、マトモじゃいられない。
足りない言葉の代わりに。
優しく扱われる。
カラダで。
“好き”だと伝えてくるみたいに。
「――我慢、するなよ」
カラダの中から響く、匠の鼓動。
「――私に、だけ、」
私にだけ、全部ちょうだい
他の女には、あげないで――
「美、森――」
――ウソでいいから
今だけ、ウソで満たして