確信犯

 繋がる


❇~❇~❇



信じれば、信じるほど。


期待すれば、期待するほど。


絶望感は図り知れなくて。






母の心を、弱いだとか。


匠の精神を、幼すぎるとか。


そんな風には思えない。






敬慕の念が深いからこそ。






――忘れたかったんだ






心にだって、しこりは残るから。


それは理屈なんかじゃない。






飽和して、流れれば良かったのに。


幼い時の記憶は強烈で。


とても簡単に、


私たちを閉じ込めてしまった。






嫌な部分が見えても、


許せるのが愛。






それが本当なら。


赦せていない私は、愛してない。


何も。


何も――





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