確信犯
――……1億円…
「美森さんの受取人は、お子様になさいますよね? 美森さんの既往症など、書面ですが伺わせて下さい」
城崎さんの仕事モードに。
ついていけなくなった。
「…匠が亡くなったら、私が7千万円の受取人で…私が亡くなったら、私の子供が3千万円の受取人…?」
理解できたところだけ尋ねると。
「お子様を受取人にされたらそうなりますが…美森さんが加入される予定の貯蓄型は、期日がきたら美森さんご本人様が受け取れます」
あくまでも穏やかに。
城崎さんは頷く。
「…この貯蓄型の契約は、12年後が指定期日ですか?」
「はい。12年後には美森さんが受け取れます。学資保険代わりになるし、お子様の中高大学費用ですね」
それは、親の責任だった。