確信犯
生命維持をするタメには、基本となる呼吸だけど。
自分を活動させようとする動きが。
やけに、邪魔に思えた。
忙しなくて。
重たくて。
息苦しくなる、私の呼吸。
まるで。
5歳のあの日。
声を、失くした時みたい。
喉を掻きむしってまで。
生き永らえるくらいなら。
やめておけば良かった。
――ケダモノの子は、ケダモノ
自分で、証明しただけだった
私にできるコトは、
あと何があるんだろう?
ああ…1つだけあった
あって、良かった
悔しさとか、自分への苛立ちとか。
全部押し込めて、やっと気付く。