確信犯
『美森を頼むな』っていわれて。
おやぢとのでんわを、きった。
「カンちゃんはさ。おマセさんだし、頭いーから気付いてんでしょ?あのへんなオッサンは、カンちゃんのお祖父さんと、その恋人ってコト」
……なんとなく、な。
「んなこと、どーでもいーよ」
「うん。――ありがと」
めずらしくワタルが。
すなおにいって、わらった。
お母さんのへやを、のぞいたら。
お母さんは、すわってウトウト。
ながいかみのけが、ゆれてた。
ちかよって、かみのけのさきをたぐりよせて、キスをする。
かみにするキスは――《思慕》