確信犯
普段が、どうとか。
他のヒトに、どう接するとか。
そんなの、どうでもイイ
髪を掻き上げて。
表情に乏しい頬を伝う汗が。
ただ、美しくて。
舌を這わせて。
掬って。
そうすれば。
また、肌が粟立つ。
匠の腕の筋肉に。
落ちる陰影が、とてもキレイで。
頬をすり寄せる。
「…まどろっこしい、女」
両腕に閉じ込められて。
カオを、突き合わせる。
「美森――ミ、モリ――」
掠れた声に。
力がこもった瞬間。
途切れるコトが、怖くて。
ガクガク身体を震わせながら。
固く、強く。
抱き締めあった。