激甘警報発令中!恋人たちの甘い ラブ・ジュレ
夕方近くになって主任からメールがきた。

『残業でなければ夜会おう。』

私は残業だった。

悲しくて胸が詰まった。

『残業なんです。でも会いたいです。』

『待つよ。』

私は一瞬呼吸を忘れた。

沈んでいた気持ちが一気に急上昇した。

そのひと言に彼の優しさを感じた。

涙ぐんでしまい

パソコンの画面がにじんで見えた。

一時間近くかかって残業を済ませた。

私はバッグをわしづかみにして

化粧室へすっ飛んで行き

手早く顔を直した。

エレベーター内でメールを送った。

『どこに行ったらいいですか?』

ちょうどエントランスへ降りた時に返信がきた。

私は足早に外へ出た。

『駅前のカフェ・セレナーデにいるよ。』

『わかりました。』

私は歩きながら呼吸を整えた。

そして外で初めて会えることに

トキメキと驚きがごちゃ混ぜになって

また違うドキドキが止まらなかった。

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