私と上司の秘密
「じゃあ、今は、これ、いらないんだ…。
残念。」

私の近くに課長の手をちらつかせ、焦らすかの
ように話してきた。


その言葉と伝わる声が、身体中全部に
染み込むように響き渡り、思わず

「っう、そんなこと、ないです、けど…。」

と、つい、言ってしまった…。


赤面しているのが、自分でも分かった。


すると、課長は、

「けど…。
何?」

と、意地悪に聞いてきた。


「…、けどお、…けど、触りたいです。」


自分で、言いながら、恥ずかしすぎて目を
合わさず、うつ向いて答えた。


「はい、良くできました。」

私の頭を撫でながら、課長は、そう言った。


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