私と上司の秘密
当たり前だけど、課長がいないフロア。

それでも、時間はいつも通りに過ぎていっている…。


でも私は、課長の言葉を思い出しながら、
ミスのないように見直しながら確認して、仕事を進めていった。


いつもなら、課長にチェックをしてもらっているが、今日は出張でいない…。


仕事では怒られてばかりだが、それでも、
いないと寂しい。


もの足らないような気もしてしまう。


私の大好きな課長の手も見られない…。


存在は大きい、大き過ぎる気がする。


「今頃、課長、どうしているんだろうな?」

ふと、そんなことを考えた。


課長は、一週間くらいは戻らないようなことを
言っていた。


頭に浮かぶのは、課長のことばかりだ。


取り合えず自分を奮い起たせ、思い出さないようにして、仕事へと集中した。
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