私と上司の秘密
「…、そうかも知れないな。
凛の声が聞きたくて、でも俺今、名古屋にいるから、気が付いたら電話していたけど、声だけじゃだめだな。
スマホの凛の画像も見たけど、やっぱり、
凛に会いたくなったな。」

「もしかして、飲んでるんですか?
今日の圭介、何か、変、ですよ。」

課長の言葉に嬉しくなるが、

『普段の課長では、ないみたい。』

「ビールは、今、部屋で一本飲んだが、
酔っぱらうレベルではない。
早く、そっちへ帰りたいな。」

大人の課長の話す言葉にはとても思えない。


弱々しい声に聞こえた。


でも、自惚れたい気持ちになる。


それに、何かを期待したい気持ちになる。


「じゃあ、…、早く帰って来て下さい。」


「おうっ。
早く、仕事終わらせて帰る。
じゃあな。」

「おやすみなさい。」

電話が切れた。


正直、酔って電話をしているように思え、
冗談を言っているようにもとれた。


「あっ、温めてたの忘れてた!」

電子レンジを開けてお弁当に触ると、
すでに冷めていた。


もう一度温め直し、食事した。


まだ、開けずに置いてあったアルコール飲料は
飲むのを止めて、今度、課長が来るのを期待
して、その時の為に冷蔵庫に入れた。





























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