私と上司の秘密
次の日も、仕事を定時に終えた。


会社を出て、少し歩いた所で、朝同様の声で
呼ぶ声がして、振り返ると、清水君が私の方へ走って近付いてきた。


その場に立ち止まっていた私の隣にまで、すぐに追い付いてきた。


清水君は、少し息切れしているみたいで、両手を膝に置いて、息を整えているようであった。


「走ってきたの?」

そう私が尋ねると、

「はい、宮下先輩に追い付く為に、急いで走ってきたんです。」


と、清水君はさらりと答えた。


『やっぱり、若い。』

すぐ、さっきまで、息があがっていたのにも
関わらず、今はもう、平常心を保っている。


少ししか歳も変わらないが、それでも、彼と私に歳の差、若さを感じてしまった。


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