私と上司の秘密
課長は、頭を掻きながら、

「30歳にもなって、いい大人なのに、カッコ
悪いよな。
でも、つい、凛のことになると…、な。」

と、下を向いて呟いた。


「…私の脚が、いいからですか?」

「そうだな。
…うーん、それもあるんだけど、そうだな、
凛に俺以外のヤツに触れられたくないんだと、
思う。
って言うか、誰にも渡したくない。
…こんな感情、初めてで、自分で自分を
コントロール出来なくなりそうと言うか…。
上手く説明出来ないな。」

何でも完璧に仕事をこなす、自信がなさそうに見え、いつもの課長と同一人物にはとても
思えない。


「私も、圭介、の、手が好きなのか、それとも…それだけではないのか、分かりません。」


「…俺、出張行く前に冗談で、
『一緒に住む?』って言ったよなあ。」

「はい。」

「あれ、冗談じゃないんだ。
凛とずっと一緒にいたいと思っているから、
本気で言ったんだ。」


「えーっ、そうだったんですか。
正直、冗談だと思っていました。
…すいません。」


「いや、謝ってもらわなくてもいいが。」

無表情に答えた。
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