私と上司の秘密
課長の家に着き、部屋に入れてもらった。


「これから一緒に住むんだから、好きにして
いいぞ。」

そう言われても、一度お邪魔しただけなので、
無理難題かも知れない。


奥の部屋のソファの端に座ったが、落ち
着かなくて、膝の上に両手をグーにしていた。


隣に課長が座った。


その時、私は軽くバウンドした。


「さっき、俺と一緒に住むの嫌なのか?」


不安そうな顔をして聞いてきた。


「どうしてですか?」

理由が分からない。


「さっき、泣きそうな顔をしてたから。」

「さっきって?」

「車で。」

『…そのこと。』

「…違います。」

「他に気になる奴、好きな奴でもいるのか?」

「ち、違います。」


私は、白状した。
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