BEAST POLICEⅡ
一時間もしないうちに、仁道會の組員全てが、アスファルトに横たわる事になった。

その場に立っているのは、傷だらけ、血塗れの顔で、呼吸を荒げる巽、倉本、クリスの3人。

その様子を見て。

「いやいや…見事見事」

一部始終をベンツの後部座席から見ていた古賀が、拍手した。

「極道は、喧嘩が強ぇ奴が一番カッコいいんだ。だから喧嘩だけは絶対に負けちゃあならねぇ…下のモンにはいつもそう教えてるし、勝つまで相手を追い込み続けろって言ってあるんだが…」

古賀はゆっくりと車から降りてくる。

「こうも完膚なきまでに叩きのめされたんじゃ、ぐうの音も出ねぇわな」

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