あの日あの場所で
少しずつ


あれから一週間が経とうとしている。



「...勇人ってゲーム弱いね」


「うっせ」



少しずつ、少しずつだけど、枝里子は心を開いてくれるようになった。







枝里子自身のことも、少しなら話してくれるようになった。












ガラガラ


「失礼します」



「...は」



「...!」




俺がは?って顔したと思えば枝里子はびっくりしている。





「ここにいたんだ。」



「...うん」



「よかった無事で」





「あのあと心配になったんだ、もしかしたら死ぬ気なんじゃないかっておもって」




「助けてもらえたんだな」









「まさか、お前が人を助けるなんて」






< 13 / 14 >

この作品をシェア

pagetop