ただいま。
「まだそうやって呼ぶのか?」
「何言ってっ・・・!!」
そして、次の瞬間、あたしの唇に温かいものが触れていた。
ちゅっ、というリップ音と共に唇が離れて、あたしの視界は少しだけ揺れていた。
「ゆ、唯花?!」
「最低!有岡、何考えてるの!?もうイヤ!出て行って!」
「なんでそうな」
「意味分かんない!なんで、なんで!あたしたち幼馴染じゃん!」
頭の中がパニックで、頭が痛くて。
意味が分からなくて。
「は?唯花、いまさら」
コンコンッ―――
「お取込み中かな?」
「先生っ」
「有岡くん、今いいかい?」
先生が有岡の名前を呼ぶ。
っていうかどうして知ってるの?
でも今はどうでもいい。
「あ、はい」
「先生、この人としばらく会いたくないから追い出しちゃってください」
「え、追い出すって」
「唯花、あのな」
「もう早く!」
勢いよくベッドに横になると、やっぱりいろんなところが痛くて、それでも涙が零れた。
二人が出て行ったのを背中で感じで、あたしはそのまま横になったまま瞼を閉じて、知らない間にまた眠ってしまった。