ただいま。
そっか、とだけ呟いて傍にあった椅子に座る有岡。
「昨日目が覚めたとき、ビックリしたろ」
「したした。ここがどこか全然分からないし、みんな泣いてるし、体痛いし、眠いし」
「みんな心配してたんだよ、唯花のこと」
「みたいだね」
少し照れ隠しで小首を傾げれば、有岡があたしをジッと見つめる。
「叶と潤な、今日一緒に行こうって誘ったら気をつかってまた今度来るって言ってた」
「気をつかって?」
「そ。変な気つかってくれてさ。あいつららしいけどな」
「・・・そっか」
よくわからないけど、そうなんだ。
何で気なんかつかったのかな。
みんなで来ててくれたらよかったのに。
「話すときは横になっててもいいんだぞ。座ってるのしんどいんじゃないか?」
やけに気にしてくれるけど、そんなに過保護にしなくても。
「大丈夫だよ?」
まったく。
お節介なんだか、心配性なんだか。
優しさ大爆発って感じ。
「・・・唯花」
「なに?」
そっとあたしの方に手を伸ばしてくる。
「ちょっ、有岡っ」