ただいま。
俺がしゃべってたのに、急に叶が割り込んできた。
まぁ、さっきからそわそわしてるのはわかってたけどさ。
女友達同士、話したい、よな。
「ごめん、なさい」
ぽつり呟いて、唯花の瞼が静かに降りた。
「唯花!」
「ちょっ、有岡落ち着いて!寝ちゃっただけよ!」
「っ・・・あぁ」
急に寝始めるって、相当しんどいのか。
さっきから驚かされてばっかりなんだけど。
「ねぇ、有岡?」
「・・・ん?」
「さっきの唯花の言葉・・・」
「お前ら別れたの?」
「んなわけあるかよ・・・」
「じゃぁやっぱり、唯花の意識もフワフワしてたし、言いなれてた『有岡』の方言っちゃったのかな」
「鳴(めい)の方が言いやすそうだけどな」
叶と潤が口々に言い合う中、俺はただ唯花の寝顔を見つめていた。
有岡 鳴(ありおか めい)
それが俺の名前。
そして、俺と唯花は、つい先月。
付き合い始めたばかりだった。