ただいま。
次の日、学校で叶と潤に放課後一緒に行くか聞いたら、2人共「今日はごめん」って返事だった。
「今日なら唯花も起きてるだろうし、話もできると思うけど」
「だから尚更、鳴だけで行って来いよ」
「2人でラブラブしたいんでしょ。寂しかったくせに」
「なっ・・・」
満面の笑みで俺を見る2人。
・・・ありがたい。
でも2人も一緒にいてくれたら、と思ってたのも事実。
ちょっとだけ、ほんの少しだけ怖かったんだ。
だから、誰かと一緒に、と思ってたけど、ここまで言われたら「じゃぁ俺だけで行ってくる」としか言えなかった。
放課後、病院へ続く道を歩きながら、俺の頭の中で昨日の唯花の言葉が浮いては消え、浮いては消え、を繰り返していた。
『ありおか』
・・・そんなに気にすることじゃないかもしれない。
でも、俺は唯花に二度とそう呼ぶなって伝えた。
唯花も付き合い始めてから今まで、一度も苗字で呼んだことはなかったんだ。
なのに、昨日のあれは・・・。
「・・・よし」
病院に入り、唯花の病室に向かった。
ちゃんと起きてんのかな。
まだ寝てたりして。
「寝てたらひっぱたいて起こすか」
そんなことを考えながら、院内を歩いていると、見たことのある先生が俺の目の前を横切った。