ただいま。
やっと、唯花の病室のドアに手がかかった。
っと、先にノックか。
コンコンッと軽くノックをしてドアを開けた。
「・・・有岡!」
「お、おう」
開けて即効それか。
目の前の本人はすげぇ元気そうだし。
唯花は昨日とは違うパジャマを着ていた。
看護師さんが着替えさせてくれたんだろうか。
「調子は?大丈夫か?」
「さっき起きたんだけど、いろんなところが痛い」
「そっか。寝てなくて大丈夫なわけ?」
「有岡がいる間くらいは、起きておけるよ多分」
「そっか」
なんか俺、そっかしか言ってない。
とりあえず、目の前にあった椅子に座った。
唯花と目線がほとんど同じになった。
「昨日目が覚めたとき、ビックリしたろ」
「したした。ここがどこか全然分からないし、みんな泣いてるし、体痛いし、眠いし」
「みんな心配してたんだよ、唯花のこと」
「みたいだね」
てへっ、って首をかしげて苦笑い。
あぁ、ちゃんと唯花だ。
「叶と潤な、今日一緒に行こうって誘ったら気をつかってまた今度来るって言ってた」
「気をつかって?」
「そ。変な気つかってくれてさ。あいつららしいけどな」
「・・・そっか」
意外と素っ気無い返事。
なんだかんだでまだしんどいとか?
「話すときは横になっててもいいんだぞ。座ってるのしんどいんじゃないか?」
「大丈夫だよ?」