ただいま。
「・・・唯花」
「なに?」
そっと唯花の頬に手を伸ばす。
せっかくあいつらが気をつかってくれたわけだし、まだ先生も来てないし。
「ちょっ、有岡っ」
「まだそうやって呼ぶのか?」
「何言ってっ・・・!!」
どこまで俺をおちょくる気なのか。
いい加減うるさい口をそっと塞いでやった。
ちゅっ、というリップ音と共に唇が離れる。
目を開けて唯花を見ると、その目には薄っすらと涙が。
って、なんで!?
「ゆ、唯花?!」
「最低!有岡、何考えてるの!?もうイヤ!出て行って!」
・・・はい?
「なんでそうな」
「意味分かんない!なんで、なんで!あたしたち幼馴染じゃん!」
「は?唯花、いまさら」
コンコンッ
だから、なんで俺がしゃべってる時に限ってこうなる?
「お取込み中かな?」
「先生っ」
「有岡くん、今いいかい?」
「あ、はい」
「先生、この人としばらく会いたくないから追い出しちゃってください」