*生徒会の君と甘い文化祭*
あたしの頭にふわっと触れる。
その大人っぽい仕草に目が離せなくなる。
「さっきから、ぼーっとしてるけど何かあるの?」
その声にハッとなり慌てて首をふる。
「なっ、何にもありませんよ!!」
「・・・本当に?」
あたしの目線に合わせて見つめてくる。
その目にはどんな嘘をついても見抜かれてしまいそう。
「・・・自分の好きな人を諦めないといけなくなりました・・・」
すっと目線を外して窓の外を見る。